「尿1滴で高い精度でがんを早期発見」は果たしていいことだけなのか?
尿1滴で高い精度でがんを発見できるガン検診が2019年末には実用化されるのではないかというニュースがテレビを賑わせています。
コメンテーターたちはガンを早期発見できる事で医療費の抑制が期待されるとコメントしていますが果たして本当にそうであるかとても疑問ですね。
この新しい線虫を使ったガン検査では10種類のガンの発生を診断できるそうですがどこにガンができているのかはわからないそうで、どこにガンができているかまでわかるのはまだ先の話との事。
という事はこのガン検査で陽性の判定が出た場合はどこにガンができているのか下見潰しにそれぞれの臓器でまたまた詳しいガン検査が必要になって来るわけです。
この費用はもちろん健康保険が適応されるわけですからその医療費たるや
莫大な金額になるのは想像に難くありません。
線虫を使った尿で簡単になんの苦痛もなくできる安価なガンの検査も結局は様々な苦痛を伴い、費用もかさむガン検査のスタートへの入り口に立つだけとも言えますので手放しで喜んでいいニュースなのか私には甚だ疑問でもあります。
人間はやはり適当なところで生命を終え、世代交代していくのが生き物として自然な形ではないかなとも思いますので国の健康保険制度が崩壊しかかっている今の状況では微妙なニュースでございました。